子どもの学びと体験、そのあいだで親ができること

以前SNSで体験格差が話題になっていましたが、「お金をかければ良い体験ができ、それが勉強や頭の良さに大きく影響する」という考え方には私も否定的です。

子どもはまだ2歳前ですが、1歳を過ぎてから少しずつおしゃべりをするようになり、段々と語彙が増え、毎日様々なことを学んでいるのに驚かされます。

子育てをする中で学びや体験について今感じていることを書いてみたいと思います。


  1. アサリが「見える」ようになった日
  2. だんご虫から広がる、小さな学びの循環
  3. 体験と学びはどちらが先でもいい
  4. 子どもと楽しむことで親の世界も広がる
  5. 子どもの「なんでだろう?」を一緒に考えたい
  6. 先取り学習より大切にしたいもの
  7. 図鑑は早く与えて本当に良かった
  8. 絵本はいくらあっても良い
  9. 親がしてあげられることとは?
  10. まとめ

アサリが「見える」ようになった日

1歳の誕生日に「こどもずかん777」をプレゼントしてからというもの、娘は図鑑が大のお気に入りになりました。

図鑑に載っている写真を指さしては親に物の名前を聞くようになり、身近な動物や、乗り物、よく見かける虫の名前を少しずつ覚えるようになりました。

海の生き物のページもあるのですが、最初に目に入るのはペンギンや、カニ、マグロといった子どもにとって親しみやすい生き物のようで。

アサリなどの貝の写真も載っているのですが、貝について名前を聞かれたことはなく、特に興味はわかないようでした。

そしてゴールデンウィークのある日、家族で潮干狩りに行ったのですが、そこではじめて貝を目にした娘に「これはアサリだよ」と教えてあげました。

潮干狩りをひとしきり楽しんだあとは、夫の実家に寄らせてもらい、娘は料理してもらったアサリを美味しそうにパクパク食べていました。

家に帰ってから、いつものようにお気に入りの図鑑を持ってきて、海の生き物のページを開き、貝の写真があるのを発見するなり、「ん!ん!」と指さすではありませんか。

「アサリだね。さっき海で見たね」と言うと、嬉しそうに「あさり!」と呼んでいました。

今まで図鑑に載っていても意識していなかったアサリが、実体験を伴って見えるようになった瞬間を目の当たりにしたことで、体験することの意義を改めて感じさせられました。

だんご虫から広がる、小さな学びの循環

娘は1歳半を過ぎた頃から虫が大好きになり、初めは道端のアリを熱心に観察していたのですが、ある日公園でだんご虫を見かけてかだんご虫ブームが訪れました。

図鑑でだんご虫を探したり、絵を描くときに何が良い?と聞くと「だんごむち!」と言われて描いてあげたり。

普段から童謡を歌ってあげている時、指を立てて何度も「もっかい(もう一回)」と言われ、いつしか指を一本立てるポーズが私と娘の間で「歌を歌ってほしい」という意味になったのですが、最近はこの「歌って」ポーズをされたときに「なんの歌がいい?」と聞くと、これも「だんごむち」。

だんご虫の歌は知らなかったので、自作の歌を歌ってあげています。

そんなにだんご虫が好きなら、と折り紙も覚えて何匹も折ってあげました。

近所の図書館で本を借りることも多いのですが、娘の興味がありそうな本ということで虫の図鑑絵本を借りたところ、隅から隅まで読むほどに気に入ってしまいました。

虫の絵が綺麗な色鉛筆で描いてあるので、親の方も読んでいて楽しい本でした。

また、他にだんご虫の載っている本はないかなと思い、「土の絵本」という本を借りてみたところ、これが大当たり。

土を分解する小さな虫について特集しているページがあり、娘はだんご虫やみみずを何度も喜んで見ていました。

ある日は保育園から帰ってくるなり「だんごむち!みみず!」と言ってこの2冊の本を持ってきたので、よっぽど好きなんだなあと感心してしまいました。

別の日に公園に行って落ち葉をひっくり返してみたところ、「土の絵本」に載っていた土を分解する虫をたくさん見つけることができ、娘はそこでもまた喜んでいました。

体験と学びはどちらが先でもいい

こうやって本で絵や写真を見たことを、動いている状態で目の当たりにすることで、より興味がわき、理解が深まるのだなあと娘を見ていて実感します。

また、歌を歌ったり、絵を描いたり、興味のあるテーマについて色々な角度から触れることが楽しい学びに繋がっているのではとも思います。

本の情報で先に知ったものを実際に見に行ってみても良いし、目にしたものを後から本で振り返ってみても良い。

学びと体験が行き来することで、ものごとの解像度が上がり、より広い世界が見えてくるのではないかなあと思います。

子どもと楽しむことで親の世界も広がる

ある日、近所の公園で虫を観察していたのですが、あまり見かけたことのない、ちょっと気持ち悪い寄りの虫を見つけました。

夫が「これ、てんとう虫の幼虫じゃない?」と言うので調べてみたところ、たしかにその通り。

てんとう虫の成虫より少し大きくて、カブトムシの幼虫のようないわゆる芋虫とも違って、トゲトゲした独特の見た目をしているんですよね。

私はてんとう虫の幼虫についてはあまり知る機会がなく生きてきたので、こんなに身近な事でも大人になってから学ぶことがあるんだなあとちょっと驚きでした。

季節のせいか、大量のてんとう虫の赤ちゃんを見ることができたので、親子で一緒になって「あ、ここも!」「ここも!」といって夢中になって探しました。

それから娘は別の場所でてんとう虫の幼虫を見かけても、「てんとうむち!」と言えるようになり、ここでもまた、実際に見たものは記憶に残りやすいのだろうなと実感させられました。

子どもの「なんでだろう?」を一緒に考えたい

この記事を書きながら思い出したのですが、自分が小さい頃、疑問に思ったことを父によく聞いていました。

父は物知りな人だったのですが、知らないことは一緒に考えたり、調べながら教えてくれたのを覚えています。

小学生の頃だったと思うのですが、「株ってなに?」と聞いたときには「野菜のかぶじゃあないんだよ」と言いながら、会社がお金を集める仕組みについて紙に図解して教えてくれました。

また、理科の授業で電気回路について教わって、自由研究のテーマにしたいと言ったときに、「それを観測する実験をするには日本とアメリカくらい離れていないと難しいかもね」と話してくれたのも覚えています。

内容はうろ覚えではありますが、自分の疑問を真剣に取り合ってもらえた感覚は心に残っているので、私も娘の疑問や興味関心について同じように扱いたいと思っています。

先取り学習より大切にしたいもの

早期英語や小さいうちの塾やお受験など、義務教育よりも学習を先取りすることもあると思いますが、私は今のところ、本人の興味を伸ばして、好きなものを一緒に見たり探したりすることを大切にしたいと思っています。

今は虫への興味が強いですが、今後は別のものに興味が出てくるかもしれないですし、その時々で好きなものを否定せずにできる限り付き合ってあげたいなあと思います。

まだまだ正解はわからないですが、学ぶこと楽しめる大人になってほしいので、まずは「好奇心のタネ」を一緒に育てていきたいと思います。

図鑑は早く与えて本当に良かった

英語やお勉強について先取り学習をするつもりはあまりないのですが、本や図鑑に関しては早くに与えて良かったと思っています。

最初に子ども用の図鑑を買った時は、まだ内容が難しいかな?と思っていましたが、実際は全然そんなことはありませんでした。

最初に買った「こどもずかん777」は0〜5歳向けで、娘は初めて読んだ1歳のときからとても興味を示していました。

しばらく経って今度はもっとジャンル別に特化した図鑑があっても良いかも?と思い、本人が好きそうだった動物と乗り物の図鑑を追加購入。

こちらは3歳〜6歳向けということでちょっと難しい内容ですが、世界の地域ごとの動物や色々な乗り物が解説付きで載っていて、大人が読んでも面白いです。

2歳前の今は、「アルパカどこかな〜」と言いながら自分で「どうぶつずかん」のページをめくって楽しんでいます。

昆虫に興味が出てきてからは、昆虫図鑑も買い足しています。

絵本はいくらあっても良い

生後半年から保育園に通っていて、園の定期購入で毎月絵本を購入しているのですが、1年以上経って結構な積み重ねになっています。

娘が1歳を過ぎた頃に絵本ブームがきて、同じ絵本を寝る前に繰り返し繰り返し読み、朝も起きてリビングに行くなり読んでとせがまれたことがありました。

こういうときに次々読めるものがある状態にするという意味でも、やはり家に本がたくさんあることが大事なのだろうと思います。

1歳半頃からは図書館もよく利用して、2週間に一度新しい絵本を借りにいく習慣ができてきています。

夫も私も小さい頃に本がたくさんある環境で育ち、読書の効用を身を持って体感しているので、子どもの本には惜しまずお金をかけてあげたいねと話しています。

親がしてあげられることとは?

頭の良さや勉強が得意かどうかは、持って生まれたものもきっと大きくて、その性質は親が導いて変えられるようなものでもないかもしれないと思います。

ただ、親は子どもの得意なことに気づいて、それを一緒に喜んで、広げてあげることはできるのかもしれない。

子どもの興味を持っているものを一緒に面白がり、本を借りてみたり、体験しに行ってみたり、色々な方面から深掘りしてみると、子どもの世界も親の世界も広がっていくのかもしれない。

成長につれて付き合い方は変わっていくかもしれないけれど、これからも一緒に楽しむ姿勢を忘れずに、子どもの学びに寄り添っていけたらな、と思っています。

まとめ

まだまだ子育て初心者で、子どもがどう育っていくか想像もつきませんし、わからないことは多いです。

ただ、自分が親にしてもらったように私も子どもの知的好奇心を大事にしながら、一緒に学ぶことを楽しんでいけたらなと現時点では考えています。

体験にお金をかけてあげられるかどうかは本質ではなく、実際に目にすることで前よりも世界が少しはっきり見えるようになること、そして親と一緒に楽しんで過ごしたことが子どもの心に残ることが大切だと思うので、そんな体験を積み重ねていきたいです。

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